初心者Webライターが月5万の副業収入を得るまで、プロライター実話
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初心者Webライターが月5万の副業収入を得るまで、プロライター実話
副業ではまず「月5万円」という目標を立ててWebライティングをしてみましょう。
なぜ月5万円なのか
まずなぜ月5万円なのでしょうか。それは5万円という金額が難しすぎず、かといって簡単すぎない、目標としては調度良い金額だからです。
私の場合、会社員時代には8時から残業も含めてだいたい20時まで仕事をしていました。家に帰って風呂に入ってご飯を食べるとだいたい21時過ぎになります。24時には寝るので、副業に使える時間は1~2時間程度です。
Webライターの副業が時給1,000円として、1日1.5時間、平日3日作業を行うとすると、1ヶ月で12日の稼働として18,000円になります。
更に、土日のどちらかは1日8時間作業を行うと、1ヶ月で32,000円くらいになります。
合計で62,000円ですが、本業が忙しかったり、休日に用事があったりして作業ができない、あるいは案件が無くて仕事ができなかったりすることを考えると、5万円くらい稼げれば良いかなと思っていました。
こうしてみると、5万円というのは決して到達不可能な目標ではないかと思います。
まずはタスク形式の仕事でお小遣い稼ぎ
漠然と目標金額だけを決めて「副業で副収入を稼いでみたい」と思っていましたが、何をして稼ぐかは全く決まっていませんでした。
会社は副業禁止の規則があったのでバレると嫌だし、本業が忙しくなるとシフトに入れずに迷惑を掛けるかもしれないと思い、飲食店などでバイトをするのは厳しいかなと考えていました。
かといって株や投資などは資金も知識もないので、できるはずもなく……。
「在宅 副業」というキーワードで検索して、副業として気軽にできる仕事はないかと調べていたところ、Webライティングという仕事を知りました。更に調べるとクラウドソーシングを使えば初心者でも仕事を貰って報酬を得ることができることを知り、「クラウドワークス」と「ランサーズ」に登録。
特にタスク形式の仕事は難易度も低く、単発で仕事もできるので、お小遣い稼ぎにはぴったりだと思い、暇なときにタスクで300~500文字程度のブログ記事を納品していました。
単価が低く1記事100円程度でしたが、それでもチリも積もれば山となる。特に副業をはじめたのは年末年始の長期休暇だったこともあり、暇つぶしにタスクをこなしていって、最初の月は20,000円程度口座に振り込まれ、とても嬉しかった思い出があります。
在宅でパソコンを使って仕事ができるし、もともと趣味でブログやSNSで日記を書いていた私にとっては「ブログ記事を書くだけでお金がもらえるおいしい仕事」と思っていました。(もちろんWebライティングにはそれなりのスキルが必要なので甘い仕事ではありませんが、初心者だった私は当時舞い上がっていました……)
継続的に仕事が得られるように
最初はひたすらタスクをこなしてお小遣いを稼いでいましたが、タスクだけでは非効率的なことも感じるようになってきました。
都度仕事を探すという手間がある上に、単価も安いので、時給にすると500円~800円程度しか稼げていませんでした。
そう思っていた矢先に、タスクで私の仕事ぶりを評価していただいたクライアントから「ぜひプロジェクトで継続して仕事をしていただけませんか?」というスカウトが。
会社員として働く片手間でプロジェクト案件に手を出すのは不安でしたが、とりあえず10記事納品を条件に引き受けることにしました。
確かにプロジェクト形式の仕事はある程度まとまった記事数を納品しなければいけないので、毎日1時間~2時間使って継続的に記事を書く必要がありますが、タスクのように仕事を都度探す手間も省けて、単価もタスクより高いので時給も1,000円クリアしました。
実際プロジェクトを経験して、本業と両立できることも十分可能なことがわかりましたので、単発で仕事をするタスクを卒業してプロジェクトに応募し、継続的に仕事ができるよう方向転換。複数のプロジェクトを掛け持ちすると継続的に仕事をいただけるクライアントも増え、記事の品質を評価してもらって単価アップをしていただけたケースも。
3ヶ月くらいには冒頭でご紹介したように、平日は1日1~2時間、土日は1日8時間の作業で、月5万円の収入を得るまでになりました。
Webライティングに慣れないうちは記事を書くのも遅いし、なかなか仕事も見つからないため、正直時給換算すると最低賃金以下という報酬で仕事をしなければならない状況もあり得ます。
しかし、慣れてくると早く記事を書くことができ、仕事も継続的にいただけるようになります。また、記事のクオリティーが良ければ単価をアップしてもらえる可能性もあるので、Webライティングの副業で月5万円の収入を得るのも決して不可能なことではありません。
何よりも行動が肝心。スタートが早ければ早いほど、収入を得られるのも早くなりますので、まずはタスク形式からお小遣い稼ぎの感覚で初めてみると良いかと思います。
実績を積んだら企業と直接契約を結んで案件を獲得しよう
フリーランスのライターとしてデビューするにはクラウドソーシングが効果的ですが、報酬を確保して生活していくためにはそれだけでは不十分なのです。
今回は報酬とスキルアップが期待できる直接契約についてご紹介します。
クラウドソーシングは実績を積むには効果的
今、Webライター初心者の多くがクラウドソーシングを活用しています。単純作業であるタスクの場合は経験や実績が無くても仕事をすることができますし、初心者向けのプロジェクトでも未経験のライターが挑戦できる案件はたくさんあります。
実績や経験を積んだら、徐々に難易度が高くプロジェクトにチャレンジすることで、報酬もアップしていき、ライターとしてのスキル向上も実現可能です。
ライターの経験が全く無くても、仕事が獲得できてフリーランスへのステップアップが可能な入り口としてクラウドソーシングは非常に使えるツールと言えます。
しかし、クラウドソーシングにはデメリットも
クラウドソーシングには以上のようなメリットもありますが、実はデメリットもあるのです。
一番大きいのは利用手数料が発生することで、報酬の20%が手数料として控除されます。つまり10万円稼いだら2万円が手数料として引かれ、実際に振り込まれる額は8万円になってしまいます。日給1万円として10日間稼働すると、2日はタダ働きしているのと同じです。
クラウドソーシングを運営している会社はこうした手数料を収入源としてシステムを運用しているので致し方ない面もありますが、手数料が掛かるのはちょっと痛いですよね。
クラウドソーシング各社では、手数料を逃れるためにシステム上で契約を結び、その後直接契約に移行することが規約で禁止されています。
またクラウドソーシングはどうしても単発の仕事が多くなりがちで、案件が継続しにくいというデメリットもありますので、安定的に仕事をしたいということであれば直接契約をしてくれるクライアントも数社持っておいた方が安心です。
クライアントと直接契約を結ぶメリット
クライアントと直接契約を結ぶメリットは何と言っても手数料が掛からない点です。10万円分の仕事をしたら、しっかり10万円支払われるのは嬉しいですよね。
またクライアントも比較的大きなメディアを持っていたり、専属のライターが欲しいという思いが強かったりしますので、継続的に仕事をもらえる可能性も高いです。
一概には言えませんが、比較的簡単な作業はクラウドソーシング、難易度が高くて専門的な仕事は直接契約で発注という住み分けがあり、単価が高くてかつスキルアップにつながる仕事が多いのもメリットと言えます。
クライアントと直接契約を結ぶデメリット
一方でクラウドソーシングと比較してデメリットもあります。
まずクライアントごとに契約書や請求書などの書類を交わさなければいけない点です。
新しく契約を結ぶ際には業務委託契約書や「仕事を通じて得た秘密は守りますよ」と約束する機密保持契約書、クライアントによっては履歴書や職務経歴書、マイナンバーのコピーなどを提出しなければいけない場合もあります。
さらに報酬をいただくためには毎月請求書を送らなければなりません。クラウドソーシングでは契約も請求もネット上で全て完結できるので、それと比較すると煩雑となります。
直接契約を獲得するためには営業活動も必要。「文章を書くのは好きだけど、人と話すのは苦手」「営業なんかしたことない」という方にとっては大きなハードルになるかと思います。
ただ、考え方を変えればフリーランスは生活するためには仕事を確保する必要があり、それには営業力が不可欠となります。
直接契約にチャレンジすることで営業力を向上させることもできるので、むしろこれはメリットでもあるといえるでしょう。
私も人と接するのは苦手で、営業もほとんどしたことがありませんでしたが、直接契約を取るために営業活動をしていたら自然と営業力も上がってきました。
人間、やればなんとかなるものです。
クライアントと直接契約を結ぶまでの流れ
まずはクライアント探しから始めましょう。求人サイトやフリーランス用の案件紹介サイトなどで募集をかけているクライアントの中から、興味があるものが見つかればフォームやメールで連絡を取ります。
このときに自己紹介やポートフォリオを求められることもあるので、募集要項にしっかりと目を通しましょう。
その後クライアントから採否の返事があります。そのまますぐに仕事を始められるパターンもあれば、電話や対面での打ち合わせをしてから仕事を始めるパターンもあります。
特に継続的な案件であったり、難易度が高い案件であったりした場合は電話や対面での打ち合わせが入る場合も多いです。緊張しますがそれは相手も同じこと。落ち着いてご自分の経験やスキルを精一杯アピールしましょう。
みごと採用が決まったら業務委託契約書や機密保持契約書を交わしてお仕事開始となります。
直接契約のクライアントを増やして収入をアップさせよう
クラウドソーシングよりもハードルが高い直接契約ですが、その分スキルアップや報酬アップも期待できます。
私も駆け出しライターだったころはクラウドソーシング頼みでしたが、今では全ての仕事のうち半分以上が直接契約になっているほどです。
クラウドソーシングでプロジェクトを継続的にこなしていけるようになれば、直接契約の仕事でも十分ライターとしてやっていけるかと思いますので、経験と実績がついてきたなと思ったらチェレンジしてみましょう。
直接契約でクライアントの専属ライターになるまでの道のり
駆け出しのフリーランスライターの方には、「クライアントを獲得したいけど、どうしたらいいのかわからない」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、こちらのサイトで専属ライターとして活動させていただいている私が、どのような道のりで契約を獲得してライターになることができたのか、事例としてご紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。
経験と実績が付いてきたのでクライアントに直接営業をかけてみる
ライターとして独立して約半年。それまで私はクラウドソーシングで活動をしていたのですが、単発の案件も多く、しかも手数料を取られるので、ライターとして生活していくためにはもっと効率を上げなければと考えていました。
そこで、専属ライターとしてクライアントと直接契約を結ぶことで継続的にお仕事をいただけ、手数料もかからずに報酬がアップできると思い、これまでクラウドソーシング中心だった営業活動から、クライアントに直接営業をかけるという方向性にシフトすることにしたのです。
フリーランス向けの案件紹介サイトをチェック
まずは『JOBPORTAL』や『@SOHO』といったフリーランス向けの案件紹介サイトをチェックしてみました。
日々たくさんの案件情報が更新され、「専属ライターを募集しているクライアントって多いんだな」と感じたのが正直なところです。
まずはこうしたサイトを片っ端から見ていくことが重要なのです。
「これは」と思うクライアントにコンタクトを取る
多くの情報の中から、自分が興味のあるテーマや、条件などを考慮して「これは」と思う案件をピックアップしていきます。
不採用のことも考慮して10社以上は候補を探し出しました。
特に案件選びで重視したのは「その仕事に興味がもてるかどうか」です。いくら報酬が高くても、興味のないこと・知識がないことに関する記事を書くのは難しいもの。クライアントに提供する記事のクオリティーも下がってしまいますので、何よりもまずは「案件に対して興味がもてるかどうか」という基準で案件を選んだほうが良いというのが私の意見です。
これまでの実績と経験を精一杯アピールする
応募する案件が決まってきたら、いよいよクライアントにコンタクトを取ります。まずはメールを送るのですが、この時が一番重要。
せっかくメールを送っても読んでもらえなければ意味がありませんので、クライアントに興味をもっていただけるよう、精一杯これまでの経験や実績をアピールしましょう。
メッセージをコピペで使い回しにするのはNG。クライアントがどんな経験やスキルともっているかを募集情報から読み取って、それに合わせたアピールをしましょう。
例えば美容系の記事を書いてくれるライターを募集しているなら美容系の実績を、ニュース系の記事を書いてくれるライターを募集しているのであれば、ニュース系の記事を実績として紹介した上で、経験をアピールしましょう。
「出版社での編集経験優遇」「Webに詳しい方希望」というように、クライアントがどんな人物像を求めているかが書かれている場合もあるので、合致するのであれば前職の経験も含めてアピールすると効果的です。
無事契約獲得!契約手続きや打ち合わせをする
10社以上応募して残念ながら不採用となった企業や、返事すらなかった企業もあります。
ただ、不採用になったからといって必要以上にへこむ必要はありません。もちろん、今度は採用されるようスキルを常に磨いていく必要はありますが、タイミングや他にも応募者がたくさん居て「やむを得ず」という場合も往々にしてあります。
「自分は能力が足りなかったんだ」とふさぎ込むよりは、どんどんチャレンジをかけていきましょう。採用される数よりも、不採用となる数のほうが多いくらいですから。
私は数社のクライアントから「契約したい」という有り難い返事をいただきました。契約が決まれば業務委託契約書と機密保持契約書に署名・捺印をする、報酬振込みのための銀行口座情報を連絡するといった事務手続きがあり、同時に仕事の進め方・内容や納期、報酬など具体的なことも打ち合わせていきます。
特に重要なのは仕事の進め方や内容です。納品物の内容や納品形式がクライアントの要望にそぐわないと修正が発生したり、最悪の場合は契約がキャンセルになったりすることも考えられますので、しっかりと要望を汲み取りましょう。
クライアントによってはマニュアルが用意されている場合もあるので、まず記事を書く前にすみずみまで目を通して、クライアントの要望通りの記事を納品することが大切です。
いよいよお仕事スタート
打ち合わせが終われば、いよいよ実際のお仕事がスタート。記事を書いたらクライアントに提出してチェックしてもらいます。場合によっては修正指示があり、納品後不足している部分や間違っている部分を直し、再度提出します。
そしてクライアントから「校了です」「OKです」という返事があった時点でお仕事完了です。
あとはその月に行った仕事と報酬を請求書に記入して送付すれば報酬が振り込まれます。
安定の専属のライター
以上のような道のりで、私はこちらのサイトの専属ライターとして活動させていただけるようになりました。
クライアントと直接契約をすることで、継続的にお仕事をいただいて、以前よりも収入が安定し、ライターとしての技術はもちろん、営業やコミュニケーションなど総合的なスキルも向上させることができました。
ぜひ、皆さまもステップアップとしてチャレンジしてみてください。