ラィティングの基礎知識から上達方法！高単価の案件獲得のためのスキルアップ

「コラム記事とは何か」という基礎知識から、コラム記事の書き方やテーマの選び方をご紹介

よくクラウドワークスなどのWebライター案件募集名に「コラム記事」という言葉を見かけます。コラム記事とはいったいどのようなものなのでしょうか？他の記事とどう違うのでしょうか？
今回は「コラム記事とは何か」という基礎知識から、コラム記事の書き方やテーマの選び方をご紹介します。

コラムとは？他の記事との違い！ライター基礎知識

コラムとはWeb以外の新聞や雑誌、書籍などの紙媒体でもよく使われる言葉です。もともとコラムとはラテン語で「円柱」を表す言葉で、転じて線で囲まれた軽めの記事を指します。

新聞や雑誌などのニュース性が高い記事は事実を淡々と伝えるのが主な目的ですが、コラムは著者の意見や感想なども織り交ぜた記事で、本編よりも親しみやすい記事と言えます。
例えば事故のニュースを伝える際、新聞の本編記事では「●●高速で事故！●人死傷」というような見出しが付いて、事故の概要や経緯などの事実を伝えます。

一方コラムでは「●●高速で事故！絶えない飲酒運転を撲滅するには」というようなタイトルで、内容も事実に加えて例えば「飲酒運転を撲滅するには取締を強化すべきだ」「飲酒運転の罰則を重くするべきだ」という筆者の意見も取り入れられた記事となります。

一般的なブログ記事も事実と筆者の意見が織り交ざった記事が多いので、コラム記事といえるでしょう。

読まれる！喜ばれる！面白いコラムの書き方３つのコツ

では具体的にコラム記事を書くコツを具体的な事例を交えながら３つご紹介します。
まずコラム記事では事実を伝えるのですが、事実にデータや権威付けができると説得力が増します。

例えば、今回岐阜県の白川郷を紹介する記事を書くとしましょう。「白川郷は古い家が立ち並ぶ観光地です」という書き方は間違いではありませんが、ごく当たり前のことで興味を惹くには弱いです。

そこで、「白川郷は岐阜県飛騨地方にある合掌造りの家々が立ち並ぶ集落で、築300年以上の家屋も現存しています。1995年には世界遺産に登録され、国内はもとより世界中から観光客が集まっている人気の観光スポットです。」と表現したらいかがでしょうか？

白川郷がどこにあって、どれくらい歴史があるのかがわかりますし、世界遺産にも指定されるほど凄い場所だということも伝わるかと思います。
このように事実にデータや権威付けをすることで、説得力がグンと増すのです。

2つ目は自分の意見・感想やオリジナルの情報を入れることです。例えば「白川郷は世界遺産に指定されています」という事実だけでは「そうなんだ～」で終わってしまいます。そこで、「白川郷は世界遺産に指定されているだけあって、今や日本人観光客よりアジアを中心とした外国人観光客の方が多い印象。皆、まるで映画のような現実離れした風景を、熱心に写真に納めていました。日本らしい風景と豊かな自然は外国人にも大人気のようです」と表現すると、筆者が実際に白川郷に行ったときの感想や意見が入っていて、オリジナリティが高い良質な記事に仕上がります。

また、独自の情報を入れるのも効果的です。「白川郷といえば朴葉みそが名物」というよりは「白川郷の●●というお店は地元の人しか行かない穴場スポット。名物の朴葉みそも美味しいけど、実は川魚料理もおすすめ！」というように、地元の人しか知らないような情報や、メジャーでない情報を取り入れることによって記事の価値が上がります。

そしてこれはコラム記事に限らず、Webサイトの記事全般に言えることですが、「行動させる」記事を書きましょう。
文章は読んでもらうだけでなく、記事を読んだことで「買ってもらう」「使ってもらう」「実践してもらう」という行動を起こさせることが非常に重要です。

いくら小説のような読み応えがある記事や、美しい日本語で書かれた記事でも、実践してもらえなければ意味がありません。

単に「白川郷はおすすめです。」と言われてもあまり行こうとは思いませんよね。でも、「まるでタイムスリップしたような日本の美しさが残る白川郷。合掌造りの宿に泊まって美味しい郷土料理が食べられるのはここだけ。非日常的な空間と豊かな自然で、仕事の疲れが癒やされること間違い無し。」と表現すると「おっ、今度の家族旅行で行ってみたいな」と思うかもしれません。

具体的に行動させるためには、読んでいる人が行動を起こすことによってどんなメリットがあるのか、どんな未来が待っているのかを想像させることが大切です。

コラムのテーマの選び方も重要！読者を集めるテーマ選び

コラム記事を書く際にはテーマ選びも重要です。誰もが興味をもっている話題について書いたほうが読まれる可能性も高くなります。
このサイトも近年働き方が変わってきて「副業」や「在宅ワーク」などに関心を持つ人が多くなったからこそ、副業や在宅ワークに最適なWebライターの仕事について書いているわけです。

また、自分しか体験したことがないようなことについて書くのも良いですね。例えば「20kgのダイエットに成功した私が実践した４つの方法」のようなテーマで記事を書けば、ダイエットをしたい人は飛びつきます。

「体験者が赤裸々に語る！ブラック企業でのパワハラの実態とは」なんていう記事も面白そうですよね。「ブラック企業」や「パワハラ」という言葉に関心が高まっている中、実際に体験した人が書いているのでリアリティもありそうで読んでみたくなります。

今までの人生経験の中で、他の人がなかなか体験したことがないような自分の経験をコラムにすると読者を集めることができるかと思います。

良いコラム記事はライター書き手の個性が大事

コラム記事は客観的な事実を肉付けしたり、自分自身の経験に基づいて意見や感想を添えたりするなど、Webライターの個性が必要な記事です。

しかし、自分自身の体験や意見を発信して、誰かが読んで反応してくれたり、役立ててくれたりするのは嬉しいもの。ぜひあなたの個性をキラリと光らせて、コラム記事を楽しみながら書いてみてください。

 ライティング上達方法４選！高単価の案件獲得のためのスキルアップ

フリーランスのWebライター。最初のうちはスキルや実績がないためどうしても低単価な案件が中心となり、なかなかライティングだけで食べていくことが難しいですが、スキルと実績がついてくれば高単価の案件を獲得できたり、クライアントから評価されて単価を上げてもらうことができたりして、収入も上がっていきます。そうなるとWebライティングだけでも生活していくことが可能です。

でも、少しでも早く収入をアップしたいですよね。そこで、今回は高単価な案件を獲得するための３つのライティング上達方法をご紹介します。

記事のパターンを覚える！ラィティング上達方法その１

Webサイトと言っても、馴染みがあるブログから、ニュースサイト、通販サイトや企業のホームページまでさまざまな種類があります。

また、ブログでも時事や芸能などコラム的な記事を中心に掲載しているサイトや、特定の商品やサービスを紹介するアフィリエイトサイトなど、サイトごとに性格が異なります。

コラム的な記事であれば興味をもってもらうことが大切ですし、アフィリエイトサイトであればサイト訪問者の購買意欲を上げることが重要です。

サイトの目的によって記事の書き方も違ってくるので、まずは記事を作成するサイトがどういった目的で作られているのかを考えましょう。そして、目的に合わせた記事を作成しましょう。

例えばスキンケア商品を販売するアフィリエイトサイトでは、まず冒頭で「ニキビにお困りではありませんか？」「乾燥肌は気になりますよね？」というようにターゲットに問題提起します。

そして、その悩みの原因や、悩みを解決するには何が必要なのかを説明して読者を教育します。「ニキビの原因は皮脂とアクネ菌です」「乾燥肌にはヒアルロン酸という成分が効果的です」のようなイメージです。

それから本題である商品紹介に移っていきます。「皮脂を落としてニキビを防ぐ洗顔料は●●」「ヒアルロン酸を配合した化粧水は●●」のようなイメージです。

商品紹介のページでは商品の概要を説明するのはもちろん、口コミを掲載したり、他社の商品と比較したりして、さまざまな手法で説得力を持たせて購買意欲を高めます。 

サイトによって構成はさまざまですが、だいたいこのようにパターンが決まっていますので、まずはパターンを覚えてしまいましょう。

人の記事を真似してみる！ラィティング上達方法その２

人の記事を真似るのはとても効果的な上達方法です。とはいってもコピペをしてはいけません。

あくまで他の人がどのような書き方や表現で記事を書いているかを見て、良いと思ったことは取り入れるのです。 

人の記事を見れば、先程ご説明した記事のパターンもすぐにわかってくるかと思います。

私も新しい案件に取り組むときには、まず他のライターさんの記事を参考にして、どのような書き方で記事を作れば良いのか、どのようなテーマを選べば良いのかということを確認した上で実際に記事作成を開始します。

他の記事が見られない場合はクライアントに過去の作成事例があるかどうかを聞いてみるのも良いですね。

クリックさせることを意識する！ラィティング上達方法その３

クライアントがライターに求めているのは「お金になる記事」です。今回はライティングの上達方法の話なので、詳しい説明は省きますが、サイトの運営者であるクライアントはサイト上で物を売ったり、サイトに広告を掲載することで広告費を得たりして収入を得ています。

そのためにはまず多くの人をサイトに呼び込まなければいけません。そこで、読者に「この記事読んでみたい」と思わせるような記事のタイトルや文章を考える必要があります。

 

例えばよく記事のタイトルで「●●選」というものを見かけるかと思います。ただ「おすすめ東京スポット」と書くよりも「おすすめ東京スポット20選」と書いたほうが、情報量が豊富そうで役立ちそうですよね。こうした書き方は定番です。

 

具体的な数字が入っていると、説得力も増します。ただ「私がダイエットに成功した方法」と書くよりも、「私が20kgのダイエットに成功した方法」と書いたほうが体重という具体的な数値が入っているので見てみたくなりますよね。

 

ちょっと煽ったタイトルも効果的です。「美人秘書」よりも「美人すぎる秘書」のほうがクリックしたくなりますし、「アイドル●●の薬物スキャンダルとは？」よりも「さわかやアイドル●●に薬物疑惑！逮捕間近！？」みたいなタイトルのほうが興味をそそられます。

 

以上のようなタイトルの付け方は、いわばライターの常套手段で、他の記事をみると上記のパターンのようなタイトルの記事をたくさん見ることができるので参考になるかと思います。

Web業界では「煽るタイトル」とか「引きが強いタイトル」と呼ばれます。こうしたタイトルの付け方は週刊誌が上手いですよね。

 

このように読者をサイトに呼び込んでクライアントに利益を提供できる記事を書けるようになれば、単価が高い仕事にも挑戦できるようになります。

 

フィードバックをもらい、素直に受け止める！ラィティング上達方法その４

自分が書いた文章のクセや改善点はなかなか自分ではわからないものです。私は学生時代に先生から厳しい小論文の添削を受けました。指摘されてへこみましたが、「文法が正しい文章を書こう」「伝わりやすい文章とは何か」ということを意識しながら文章を書くようになりましたので、ライターになれたのはその先生がいたからだと思っています。

 

今でもクライアントさんから「こうした方が良いと思いますよ」「今回の記事はもうちょっと柔らかめの表現をしたほうが良いですよ」というフィードバックやアドバイスをいただき、それをもとに記事を修正したり、次回の執筆あるいは他のクライントのライティングにも活かしたりしています。

 

記事に対するフィードバックをくれるクライアントに巡り合うとライティングの上達も格段にアップ。幸い、私は１記事１記事に対してフォードバックをいただけるクライアントさんのお仕事をしているので、仕事をしながらも日々良い勉強をさせていただいていると実感しています。

 

指摘されて時には「恥ずかしいな」と思ったり、「修正が多くて大変だな」と感じたりしてへこむこともありますが、そうしたクライアントさんほど成長させてくれるものです。

 

フィードバックやアドバイスをくれるクライアントと巡り合えるかどうかは運次第ですが、もしそうしたクライアントと巡り合うことができたら、フィードバックを素直に受け止めて次回のライティングに活かしましょう。

 

ラィティングは、まずは周りから学ぼう！良いところを取り入れることでラィティングの成長が格段に早くなる

以上、ライティングを上達させるための４つのコツをご紹介しました。

共通して言えるのは、サイトを見てパターンや他の記事を参考にする、フィードバックをもらうというような「周りから学ぶ」ということが大切だということです。

 

他の記事を見たり、人のフィードバックを受け入れたりしてますので、「早く成長したい」という思いがあるのであれば、記事をどんどん書いて慣れることはもちろん、周りにも目を向けてみると良いのではないでしょうか。

 

 

意外と知らない！記事中の画像選定方法と注意点！著作権・肖像権など気をつけるチェックリスト

ライターとして記事を書いていると、文章の作成だけでなく画像選定も依頼されることがあります。画像があることによって記事の内容がイメージしやすくなったり、親しみを持ちやすくしたりする効果があるので、Webサイトには記事と同様に重要な要素なのです。

 

しかし、画像の選定にもいくつか注意点があり、誤れば法律違反で罰せられるリスクも。そこで、今回は画像選定のポイントをチェックリスト形式でご紹介します。

 

画像にも著作権がある

まず画像にも著作権があるということを念頭に置いておいてください。動画サイトにアニメや映画をアップしたり、文章を他のサイトから丸パクリしたりすると著作権侵害になるように、インターネットから画像を探して、それを自分のサイトにコピーするのも同様に著作権侵害となってしまいます。

 

著作権は撮影者が写真を撮った時点で自動的に発生するものですので、個人プロ関係なくありとあらゆる画像に著作権が存在するのです。

 

そのため、個人のSNSやブログあるいは掲示板にアップされている画像でも、無断使用すると著作権侵害となってしまいます。

 

必ず撮影者の許可を得る

仮に使用したい画像があって記事に使いたいという場合には、必ず画像の撮影者に「私のサイトで画像を使わせていただけませんか？」と許可を得るようにしましょう。

 

ただし、撮影者の許可が下りない場合や、撮影者から返事がない場合もありますので、許可を申請したからといって必ずしも使えるとは限りません。

 

どうしても必要な場合は引用も

例えば二度と撮れないような写真（事件や事故、あるいは限定商品など）を利用せざるを得ない場合は画像を引用することも可能です。著作権法では画像のコピーはダメだが引用はできるとされていますが、引用する際にはいくつか注意点があります。

 

引用は必然性があり、メインのコンテンツがあってそれを補う役割というような「公正な範囲内」であって、放送や批評、研究などの正当な範囲内で行うことが前提条件です。

 

引用する際には引用部分が明確になっていて、「出典：○○」というように出所を明示する必要があります。

 

自分が撮影した写真でもNG？肖像権とは？

ご自分で撮影した写真であれば著作権も自分にあります。記事に写真を使うことで著作権をクライアントに譲渡することになるので、自由に画像を使うことができます。

 

しかし、例え著作権をクリアしていても他人のプライバシーを守るのを目的として、他人に無断で写真や映像を撮られたり、公表されたりしないように主張できる権利である肖像権に注意しなければいけません。

 

特に芸能人などは容姿そのものに商業的な価値があるのでクレームが入る可能性も高いですが、一般人もネットで顔写真などが使われた場合には差し止めることができます。ネットで勝手に顔写真が晒されるのは気分が悪いので、当然の権利と言えるでしょう。

 

ネットで使いたい場合にはモデルとなる人物の許可を得るようにしましょう。また、気をつけたいのは「そこに居る人がたまたま写り込んでしまった場合」です。その人のプライバシーを晒すつもりが無くても、肖像権侵害として訴えられる可能性がありますので、使う写真に他人が写り込んでしまった場合にはモザイク処理などを施す必要があります。

 

著作権や肖像権を侵害したらどうなる？

著作権を故意に侵害した場合は10年以下の懲役または1000万円以下の罰金という厳しい刑事罰が処せられます。特に法人の代表者や従業員が著作権侵害を行ったときは、法人に対しても3億円以下の罰金が処せられるので、著作権侵害をした場合にはクライアントにも迷惑をかける危険性も大きいです。

 

刑事罰の他にも、差止請求（侵害の停止＝コンテンツの公表停止）や、損害賠償請求、不当利得返還請求（著作権侵害で得た利益を著作者に返還させる）という民事請求もありますので、大きな損害を被ることになります。

 

肖像権は刑法で刑事罰が明文化されていませんが、民事で差止請求や損害賠償請求を認める判例があります。

 

著作権フリーの画像素材を使おう

記事を作るときによく利用されるのが「著作権フリーの画像素材」です。サイトや記事を作る人のために、写真を素材として無料あるいは有料で提供しているサービスで、『PIXTA』『フォトライブラリー』『ぱくたそ』などが有名です。

 

こうしたサイトは撮影者やモデルから「サイトや記事に利用してもOKですよ」という快諾が得られているので、わざわざ撮影者の許可を得なくても画像を使うことができます。

 

多くのサイトで使われていて、ライターをしているなら一度はお世話になる可能性も。ただし、画像によっては「商用利用不可」という条件がある場合もありますので、使用前には必ず確認をしてください。

 

ライターとして請け負う記事は商品を買わせたり、広告収入を得たりする目的のものが多いので、多くの場合が商用利用にあたるかと思います。

 

他人の権利を侵害せず、正しく画像選定をしよう

著作権や肖像権を侵害すると裁判沙汰になったり、刑事罰を受けたりと、大きな代償を負うリスクがあることがお分かりいただけたかと思います。

 

自分が一生懸命作った物を無断で使われたり、プライバシーを侵害されたりするのは気分が悪いものなので、相手を思いやる気持ちも大切です。

著作権や肖像権のことをしっかりと頭に入れて、正しく画像を選定しましょう。

 

 

書き出しで決まる！文章の「導入」部分の書き方8つのテクニックとパターン例

ライターのお仕事をしていると「魅力的な導入文を書いてください」という指示があったり、「リード文を書き直してください」という修正依頼があったりします。

 

リード文は記事の中でも非常に大切な部分なのですが、「そもそもリード文ってどうやって書けばいいの？」「魅力的なリード文って何？」という方も少なくないことでしょう、

そこで、今回は魅力的なリード文を書くためのテクニックとパターンをご紹介します。

 

そもそも導入（リード文）って何？

「リード」とは記事の内容を要約した文章で、導入文や全文、前書きとも言われます。また、リードという意味には「先導する」「誘導する」という意味合いもあり、読者を記事に誘導するような役割があります。

 

具体的には、記事にどんなことが書かれているのか内容を簡単に説明したり、問題提起をしたりする場です。

 

リード文で記事が読まれるかどうかが決まる

リード文はレストランで言えばお店の入り口です。外見がおしゃれで、店頭にあるサンプルやメニューが美味しそうに感じるとお店に入って食事したくなりますよね？逆にいくら美味しい料理を出してくれたとしても、外見が汚かったり、サンプルやメニューが不味そうだったりすると入る気がしないものです。

 

記事も同じで、いくら本文で良いことを言っていてもリード文が魅力的ではないと読者は離れていってしまいます。

 

読者に最後まで記事を読んでもらうためにはリード文が非常に重要。クライアントによっては本文よりもリード文を重視して厳しくチェックする人がいるくらいです。

 

テクニック1：読者に寄り添おう

それではいよいよリード文で読者を引きつけるためのテクニックをご紹介します。

 

まずは読者に寄り添う姿勢を見せましょう。記事を読みに来る人は何かしらの悩みや疑問点をもって、その解決方法を探しにサイトに訪問しているものです。

 

例えばニキビに悩んでいる人に、ニキビケア商品を紹介する記事を書くとしましょう。「この記事ではニキビケア商品をご紹介します」というリード文も間違いではありません。

しかし、リード文としては当たり前すぎてイマイチ魅力を感じられず、読み飛ばされてしまう可能性があります。

 

そこで、「痛いし目立つ嫌なニキビ。仕事やデートも行く気が無くなっちゃうから早く治したいですよね。そこでニキビを早く治すためのスキンケア商品をご紹介します。」としたらどうでしょうか？

読者の悩みに寄り添っていることが感じられるかと思います。

 

読者が記事に共感してくれると、「この人はわかっているんだ」「しっかり悩みに対して解決策を示してくれそうだ」と思い、記事を読み進めてくれる可能性が高まります。

 

テクニック2：記事の方向性を示そう

人間、先行きが見えないと不安になるものです。例えば会議があったとして「○○さん、ちょっと来て」とだけ言われると不安ですよね。どんなことを言われるのか怖くて行きたくなくなるかと思います。

 

記事も同じで、何について書いてあるのかわからないと読む気が無くなるものです。また、読者はリード文を見て欲しい情報があるかどうかを瞬時に判断していますので、特に本文が長ければ長いほど、「時間を無駄にしたくない」という心理が働いて離脱につながります。

 

逆にリード文で記事の内容がひと目でわかれば、読者の目的意識と記事の内容がマッチして、本文が長くても最後まで読み進めてくれる可能性が高いです。

 

「この記事ではニキビについてご紹介します」というリード文よりも、「ニキビのメカニズムを解説。更に原因からしっかりケアするおすすめのニキビケア商品もご紹介します」と書けば、ニキビのメカニズムを知りたがっている読者と、ニキビケア商品を知りたい読者を集めることができます。

 

いずれも「ニキビをどうにかしたい」と思っている可能性が高いので、記事で紹介した商品を買ってくれる確率も高まります。

 

テクニック3：書き手の素性を明かして説得力を高めよう

読者を集めるためには書き手の信頼性も非常に重要になります。例えば街中で「これ良いよ～」と知らないおじさんがいきなり話しかけてきてスキンケア商品を勧めてきてもまず買いませんよね？

でも、デパートで働く美容部員や皮膚科の先生が同じように商品を勧めてきたら「買いたいな」と思うかもしれません。それは美容部員や皮膚科の先生という肩書に信頼性があるからなのですね。「専門家が勧めるから間違いない」という心理が働くのです。

ネットでも商品を紹介している記事はゴマンとありますが、顔が見えなくて素性がわかない以上「街中のおじさん」と変わらないのです。

そこで「美容部員歴5年の私がおすすめするニキビケア商品」「皮膚科の医師が教える本当に改善できる商品」みたいに、リード文で書き手の素性を明かすことで、記事を読んでみようという気分になります。

とはいえ、経験もない人が美容部員や皮膚科の医師を名乗るわけにはいきません。そこで、「これまでスキンケアを50種類以上試してきた美容マニアがおすすめする」「酷いニキビ肌に悩んでいたのに、ニキビが一切出なくなった私がおすすめする」というように、自分の経験を少し出すだけでも信頼性は増しますので、使える経験があれば積極的に使っていきましょう。

テクニック4：ここだけでしか手に入らない情報だと思わせよう

世の中に星の数ほどあるサイトの中で、他のサイトと差別化を測る手段として効果的なのが「独自性」です。

そのサイトでしか手に入らないような独自の情報があるサイトは人気も出ます。

「ニキビの原因は皮脂が詰まることです」「ニキビを治すためにはスキンケアが大切！」と言われても、そういったことはどこのサイトにも書いてあることなので、さほど印象には残りません。

ちょっと書き方を工夫してみましょう。「ニキビケアにはスキンケアが欠かせないのですが、実はそれ以上に必要なことがあるのはご存知ですか？」「最新の研究の結果、ニキビの原因は皮脂だけではないことがわかりました」と書いてあると、他の当たり前のことを書いているサイトよりも頭一つ抜きん出ます。

前回の記事でご紹介した「書き手の素性を明かして説得力を高めよう」というテクニックと組み合わせても効果的。「皮膚科医師だから知っているニキビの本当の原因」「スキンケア商品を50種類試してわかった真実」のように、その立場だからこそ知り得る情報を提供することをリード文で書くと記事の独自性もグンと高く見せることができます。

テクニック5：物議を醸して興味をそそろう

敢えてこれまでの常識を覆す方法もリード文でよく使われます。

「テレビCMでもおなじみの●●ですが、実は効果が全くないことがわかりました」「ネットの口コミで大人気の○○。実は使うと体に悪影響をおよぼすことが判明しました」というように、世間で良いとされていることやトレンドを敢えて否定してみましょう。常識や流行を否定されると「えっ？」と思われ、逆に知りたくなるものです。

また、「●●なんかよりももっと良い方法があるのをご存じでしたか？」というように、これまで良いとされてきた方法よりも更に良いものと表現するのも効果的です。すでに支持されているものよりも更に良いものがあると思うと使ってみたくなりますよね。

テクニック6：数字を使って情報の多さをアピールしよう

以前「ライティング上達方法４選！高単価の案件獲得のためのスキルアップ」でもご紹介したタイトルで数字を使うテクニックは、リード文でも効果的です。

単に「ニキビケアの商品をご紹介します」というリード文と、「ニキビケアの商品を厳選して10つご紹介します」では、どちらの方が読みたいと思いますか？

具体的な数字を出すことで情報量の多さをアピールすることができ、「私に合いそうなものがあるかも」と思わせることができます。

買い物をするときには品質や効果、値段などを必ず他の商品と比較しながら選びますので、選択肢が多いと思わせたほうが有利なのです。

更に「白ニキビに赤ニキビ、黒ニキビというタイプ別に、おすすめのニキビケア商品を5つずつご紹介します」と書くと、それぞれの悩みにピッタリな商品が見つかるという期待感が高まり、より濃い読者を集めることができます。

テクニック7：結論から先に言ってみよう

前回の記事で「記事の方向性を示そう」ということを話しましたが、内容はおろか結論を先に話してしまうのも効果的。特に意外性のあることを書く場合に使うとおすすめです。

「この記事ではニキビの意外な原因を説明します」と書くよりも、「実はニキビの原因は便秘にあったのです」と書いたほうが、「えっ、ニキビと便秘はどんな関係があるの？」というように読者の興味を引きつけることができますので、本文でその理由を詳しく説明することで、満足度が高い記事を作ることができます。

テクニック8：読者の未来像を提起してみよう

読者にはおぼろげながらも自分のなりたい理想のイメージをもって記事を読みに来ている場合も多いです。そこで、記事を読むことによって読者にどのような未来が待っているかを想像させるのも効果的。実はこの記事にもそのテクニックが使われているのです。

「これを読めばリード文マスターになれること間違いなしです」の部分で、私は読者の未来を提起させて、本文に誘導しました。

おそらく、この記事を読まれている方は「リード文がスラスラ書けるようになれるんだ」ということを期待して読んでいただいているかと思います。

これまで出してきたニキビの例だと「この記事に書いてあることを実践すれば、あれだけ多かったニキビがウソのように綺麗になりますよ」「今回ご紹介するニキビケア商品を使えば、いつまで経っても良くならないしつこいニキビの治りも早くなるかもしれません」というように、ニキビがない綺麗な肌・治りやすくなるような体質の変化をイメージさせることで「私もそうなりたい」と思わせ、読んでもらえる可能性が高くなるのです。

リード文で読者を記事に引き込もう

いかがでしたか？「リード文が上手く作れない」とお悩みの方は今回のテクニックを取り入れてみてください。良いリード文が書ければ読者を記事にしっかりと誘導することができて、サイトのファンを増やし、ひいてはクライアントの利益につながります。

利益に結びつく記事が書ければ、ライターとしての価値も上がるので、ぜひ読者を引きつける素敵なリード文を意識して作ってみてくださいね。